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この前、長屋のお留ばあちゃんが、なんとも礼儀正しく、正座をして薬を飲んでいたそうだ。
その薬は、なんと坐薬だった…とか。
ホント?
完
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「私の叔父さんのことだけれど、これでやっと安らかに眠れるわ」
「それは、ご愁傷様だこと。叔父さん亡くなったの? 知らなかった」
「いいえぇ、亡くなったのは叔母さんの方なのよ」
完
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久々に登場の医者の藪先生の話じゃ。
「ごめんなすって、藪先生。このところずっと頭が痛くていけねぇや」
「なになに? どうしてもっと早く来なかったんじゃね」
「…って言うのは、有名な祈祷師の先生に、診たててもらってたんよッ」
「ほー、あの祈祷師のことかね? あいつらの言うことは全部が出鱈目じゃ。ろくでもない診たてしかしない。ちなみになんて言ってたかね?」
「…ハッ、ハイ…。あのォー、藪先生のところへ行って診てもらいなさい…と」
「…」
完
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「父ちゃん、がんばれ! がんばれ、父ちゃん!」
ご隠居が駆けつけると、男が2人、喧嘩をしていたそうな。
その傍で子供が1人、喧嘩の応援している様子だった。
ご隠居が
「どっちが坊やの父ちゃんなんだい?」
と尋ねたら、
「それが判りゃ世話ないよ…、判んないから、喧嘩してるんだよ〜」
完
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さるお武家の娘さんに見合いの話が持ち上がった。
その席上でのこと。
お相手から
「ご趣味は?」
と尋ねられ
「はい、お琴を少々嗜みます」
と、お上品に答えるつもりのところを、緊張のあまり
「はい、男を少々嗜みます」
と答えたそうだ。
完
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ご隠居が媒酌の労を執った件とのこと。
脇野、又野、ご両家の婚姻の儀が目出度くあい調ったそうだ。
両家出合いの日のこと、ご隠居ったら、なぜだか真っ赤な顔をしている。
「えー、此度は脇の毛(脇野家)と股の毛(又野家)が目出度くも…」
ご隠居、なかなか枯れねぇね。
完
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「俺たち1年も経つけれど、なぜか付き合ってる実感が湧かないんだよな。何かいい方法はないかな」
「そんなの簡単。私の一言で解決よ!必ず付き合ってる実感が湧かせてみせるわ」
「本当かい? 信じられないけど、じゃあ、お願いするとしようか」
すると女は約束どおり、たった一言…。
「別れておくれでないかい?」
完
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「あらまあ、やだ。こんな時間なのに、嫁はまだ帰ってないのかい?」
と、姑。
「ううん…。もしかして、他の男と浮気でもしてたらどうしよう…」
「なにおっしゃい。どうしてそんな悪い方にばかり考えるのよ! あんたは」
「でも、母さん…」
「いい方に考えなさい! きっと、どこかで事故にでも遭って、死にかけてるのよ!」
「…」
完
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あるお武家様の家の6歳になるご子息のことだ。
最近になって合気道を習い始めたとかだ。
ある日のこと、彼が合気道帰りに歩いていると、後から付いて来た男が追い抜きざまに
「よぉ、坊主。空手をやってるのか? オッチャンに型を見せてみろやっ!」
と言ったそうな。
「ヘンなこと言うおっちゃんだな…」
と思いつつも、素直な彼はその場に立ち止まって着物を脱いで肩を見せてあげたそうだ。
声を掛けた男は、小走りに去ったとか。
完
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八兵衛の家では、浪費を少なくするために、普段から子供たちにこう言っていたそうだ。
「うちは貧乏だからお金がないんだよ」
と。
さて、ある日のこと、買い物に行ったときだった。
4歳になる息子が
「かあちゃん、あれ買って」
と言ったら、
7歳になる娘がすかさず叫んだ。
「うちは貧乏だから買えないんよ!」
と。
辺り一面、空気が凍った後に大爆笑。
八兵衛のかみさん、穴があったら入りたかったそうだ。
親に似ず、子は賢い。
完
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留吉ん家の爺さんのこと。
ある日の朝飯に出された味噌汁の味が濃すぎたのに、たいそう腹を立てたとか。
「こんなに塩気を摂ったら体に悪いじゃないか!」
さらに、
「年寄りを殺す気か!」
と、嫁さんを怒りながら、それをお湯で薄めて、全部飲み干していたそうな。
何事も気の持ちようというものじゃな。
完
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ちょっと急いでいる時のことじゃった。
知り合いと思しきを見つけたので、後ろから「ヨーッ」と背中を叩きながらのご挨拶。
ところが、顔を見た途端、とんでもない勘違い。
人違いだったというわけ。
「しまった」
と思いつつ、咄嗟に口走った言葉が
「急いでるんで、またナッ!」
間違えられた人にとってみれば、
「はてな、誰だったっけ?」
悪いなぁ〜と思いながらも、そのまま走り去って。
でも、我ながら笑いが止まりませんな。
見ず知らずの御仁には、御免なすって。
完
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あるお武家様のこと。
お勤め先の上役にたいそう腹の立つことがあったとか。
宅に帰ってそのことを女房に話した。
その最後に
「まったく、ケツの穴が小さい」
と愚痴ったところ、黙って聞いていた女房殿曰く
「デカけりゃいいのかい?!」
確かにご尤も!
完
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年頃のお春が越後屋の若旦那んとこに届け物をしたときのこと。
戸口が開いていて、そこから風がビュービューと吹き込んできたそうな。
お春は寒くて堪らなかったので、若旦那に
「ちょっとだけ閉めてっ」
と頼んだとか。
するってぇと何を勘違いしたか若旦那、
「藪から棒に、照れるじゃないか」
と言いながら、ちょっとだけ抱きしめてくれた。
その先の話は馬鹿馬鹿しくって聞いてられねぇよ。
完
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秋の彼岸、6歳になる娘と爺さんの墓参りに行ったときのことだ。
一生懸命お参りしている娘をみて
「えらいなー、なんてお参りしてたんだい?」
そう尋ねたら、
「生き返りますよーに」
娘の気持ちは分かるが、そりゃ大変なことになるぞ。
完
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