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2008.04.05(土)

医者の藪

わしの幼馴染に藪と名乗る医者がおってな、ちょっとでき過ぎかもしれんが。
そこんところは、まあ、黙ってお聞きなさい。

ある日のことだ。
長屋の八兵衛と出かけたところで、向こうから藪がやってきたというわけだ。
八兵衛の野郎が、何の弾みかぶつかって、藪はスッ転んでしまったってーわけだ。

「危ないであろう」
藪は立ちあがると、八兵衛のえりっ首をひょんづかまえて、叩こうとする。

八兵衛の野郎、負けちゃいない。、
「てやんでぇ、足で蹴るのはかまわんが、手でぶつのだけは、ねげーさげだー」

藪は八兵衛に向かって、こう尋ねたわけだ。
「はて、何故に、そのようなことをいうのか?」
そりゃそうだろうな。

八兵衛の野郎、なんて言ったと思うか?…

「足で蹴られて命は助かるが、てめえの手に掛かったんじゃあ、助かるもんも助からんじゃあねえかよ。世間じゃあ、もっぱらの評判だぜぇー」

藪はパンパンと裾の埃を払うと、ツンとして行っちまったってーわけよ。


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