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2008.04.12(土)

留吉の貧乏神

以前この長屋に、留吉というたいそう貧乏な男が住んでおってな。

えらく働き者なのだが一向に貧乏から抜け出せない。

それどころか、かわいそうなことに年を追うごとに貧乏になるばっかりじゃった。

「働いても働いても貧乏になるばっかりだ。さて、どうしたもんか」

そこは思案のしどころ。

「さては!この家にゃあ貧乏神がいるな。そうなりゃあ、貧乏神にご馳走をしようじゃないか。そうすりゃ、少しは貧乏でなくなるかも知れねぇ」

留吉は喰うものも喰わず、貧乏神にひたすらご馳走を差し出し続けたとか。

ところが、留吉は前にも増して貧乏になるばっかり。

とうとう腹を立てた留吉は大声で怒鳴りだした。

「こらッ、貧乏神ッ。こんなにご馳走しているのに、何が不満で貧乏にするんだぁ」

襖の間から顔を出した貧乏神は小さな声でこう言った。

「留さんよぉ。お前さんとこ、あんまりに居心地がいいんで、女房子供も連れてきた。当分世話になるよッ」


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│posted at 00:03:36│ コメント 3件
≫コメント 
日本人の粋を感じます。
昔の人は心が豊かだったんですね。
今は格好ばかりで寂しいもんですわ。
ボロは着てても心は錦で居たいものです。
じだいおくれ│URL│posted at 2008-04-11(Fri)23:28│編集
人の心を上手く伝える表現で 明るくなれます。

  ありがとう & おやすみなさいv-22
軽トラ億万│URL│posted at 2008-04-12(Sat)01:04│編集
じだいおくれさん >
軽トラ億万さん >

ご両名様、コメントを頂戴し、ありがとうございます。始めたばかりでございますが、温かいお励ましのお言葉を頂戴し感謝しております。
今後にも、継続を旨として励んで参りますので、何卒宜しくご愛読の程、お願い申し上げます。

連名の御礼になりましたことを、平にお許しくださいませ。

              長屋の惣兵衛
長屋の惣兵衛│URL│posted at 2008-04-12(Sat)16:48│編集
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