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2008.05.03(土)

遠来の客

ある御店で大売出しをしたときのことじゃ。

たいした人気で、目玉の品が早々に売り切れてしまったそうな。

すると、買いそびれた中に、御武家の女房と思しき、供を連れた中年の客がいて、こう言ったとか。

「わざわざ遠方より参ったのじゃぞ」

それはそれは、たいそうな物言いだったそうな。

若い奉公人が束になって応じるも堪らず、最後は大番頭が出てきて、申し訳ないと何度も謝った。

すると、やっとのこと、その客は帰っていった。

奉公人が皆、ホッと胸を撫で下ろしていると、大番頭が言った。

「ふだん見かけぬ顔にして、わざわざ遠方から来られるようでは、日頃の客ではあるまいに。毛頭、気にするでない」

さすがに大番頭、ご尤もな話だ。



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