スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
│posted at --:--:--│
2008.05.20(火)

頭の薬

魚屋の太助は、機知に富んで頭がいいと評判だ。

あるとき客のひとりが尋ねた。

「太助さん、お前さん、どうしてそんなに頭がいいんだい?」

「うーん、秘密にしておきてぇとこなんだけど、お得意さんじゃあしょうがねえ。特別にお教えしやしょう。実は…、魚の頭ってぇこと。これをたんと食べると、見る見るうちに頭が良くなるってぇ算段よ」

「ほぉ、魚の頭ですか。ところで、ここで売ってますかい? だったら、おいくら?」

「ありがてぇ、1個4文でどうだい」

その客は3個買って帰った。

その1週間後、その客がたいそう不満げな顔して、太助の店先までやって来た。

「魚の頭なんて、全然美味くなかった。私の頭の出来も前と何にも変わりゃあしません!」

「うーむ。それは量が足りないのかもしれませんぜ」

太助の言葉に、客は今度とばかりに魚の頭を20個買って帰ったそうだ。

そして、また1週間後のこと、その客は前にも増してプリプリと怒りながら店にやって来た。

「ちょっと太助! 魚の頭を1個4文で売り付けられたんだが、よくよく考えたら魚まるごと1匹4文で買えるんじゃないか! 私をだましたんだな」

するってーと、太助はにやっと笑って言った。

「ほーら、効き目があったってぇこと。たったの2週間で頭がよくなったじゃねぇかい」




スポンサーサイト
│posted at 00:00:07│ コメント 0件トラックバック 0件
≫コメント 
≫コメントを書く







 削除や編集のときに必要です。
管理者にだけ表示を許可します。
≫トラックバック 
●この記事へのトラックバックURL

●この記事へのリンクタグ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。